災害時のための事前準備

東日本大震災の時、被災地に置き去りにされてしまったペットについて問題になりました。
自然災害時には多くの人が被害を受けますが、飼い主さんが窮地に陥ることにより、その庇護下にあるペットたちはもっと大変な経験をすることになります。

避難をする時にはペットのことまで気に回らないということもあるでしょう。
仮に一緒に逃げ出すことができたとしても避難所ではペットを入れることを禁止する場合が多く、泣く泣く置き去りにしてしまうということもあったりします。

ペットと自然災害について最初に問題になったのは1995年の阪神・淡路大震災の時で、避難所にペットが持ち込まれることを全く想定していなかったことから、どのように扱うべきか対応が分かれました。
その後の新潟県中越地震や東日本大震災といった災害が続き、そうした避難生活におけるペットの問題が次第に大きくクローズアップされることになったのです。

特に東日本大震災では人間の立ち入り禁止区域にずっとペットが逃げられないように置き去りになったことが報道され、ペットと災害について考える大きなきっかけになりました。
その後2016年の熊本地震では、おそらく大きな自然災害では初めてペットと同行避難が可能な避難所ができています。

ペットと過ごす避難所については多くのテレビ局が取り上げましたが、残念ながらそうした取組は先進諸国と比較して、日本はかなり遅れているというのが現状です。

普段からできるペットの災害対策

ペットがいるいないにかかわらず、災害に備えておくということは非常に重要です。
自然災害は事前に告知されることなく突然に訪れるので、いつそうした被害が起こっても慌てないように必要な準備をしておくようにしましょう。

まず災害時に一番心配なのがペットの迷子です。
災害時は現場が混乱するので、興奮したペットが逃げ出しそのまま戻って来れなくなってしまうということがあります。

そこで普段から鑑札を身に着けておくことがおすすめなのですが、より確実に備えられるのがマイクロチップを埋め込んでおくという方法です。
マイクロチップは8~12mmの小さなチップで、犬の体に埋め込んで置くことにより、飼い主の情報をいつでも検索することができます。
鑑札もマイクロチップもない迷子犬はすぐに保健所など施設に送られてしまうので、情報を身に着けておくことは非常に重要です。

また避難袋として非常食や飲み水、さらにケージ、クレート、キャリーケースといったものをすぐに持ち出せるようにしておくとよいでしょう。
緊急避難時の食糧供給でドッグフードが回ってくることはまずないので、何日分かに分けて、いつでも持ち出せるようにしておくと便利です。