去勢手術を行う理由と効果

現在のペット飼育において、義務として位置づけられているのが去勢・避妊手術です。
特にオス犬に対して行う不妊去勢手術については「動物の愛護及び管理に関する法律(動物愛護法)」の第37条に明確に定められています。

ただしこの法律においては、犬または猫の所有者がみだりに繁殖をさせることにより適正な飼養ができなくなることを防ぐという意図で行われています。
仮に飼い犬や飼い猫が妊娠・出産をしても、責任を持ってすべて飼育する意思があるのであればそれに限ったことではありません。

しかし人間の出産における安産祈願のことを「戌の日参り」というように、犬の繁殖力は非常に強く、また一度の出産で5~6匹が当たり前に誕生します。
繁殖をするには少なくとも2匹を飼育することになりますし、そこにさらに6匹もの犬が増えるとなると普通の家庭では飼育をしていくことは困難でしょう。
ブリーダーなど専門的な仕事でない限り、飼育をしている犬については去勢・避妊手術をするようにしてください。

犬は生後6ヶ月くらいで性ホルモンが分泌されるようになります。
ですので犬の去勢手術を実施するのは生後6ヶ月~1年くらいの時期で、それ以上の年齢の犬を引き取る場合にはできるだけ早めに手術をするようにしましょう。

手術は全国の動物病院で受け付けており、ペット保険はききませんがだいたい15,000~25,000円くらいが相場となっています。
また術後には一時的に入院が必要になったり、しばらく通院や投薬を行うことにもなるので、プラス10,000円くらいは余裕を持って用意しておきたいところです。
参考:ペット保険はPS保険(獣医師ダイヤル付き)

犬の去勢によって起こる体の変化

去勢手術をすることにより、精巣(睾丸)を除去するので以降は男性ホルモンが分泌されなくなります。
当然交尾により子供を作ることができなくなりますが、その他にもオス犬特有の性格の一部が変化するという効果があるのです。

具体的には性格がおとなしくなり、他の犬に対して攻撃的な行動をすることがなくなります。
またマーキング行動が行われなくなり、さまざまな場面で他のオス犬に自分の存在を示そうという態度が見られなくなるでしょう。

去勢をすることによって病気リスクを減らすことができるということもわかっており、特に前立腺肥大やヘルニア、肛門周辺のがんへの罹患率が大幅に減少します。
こうした大きな病気にかかりにくくなることにより、平均寿命も3~5年ほど伸びるということも分かっています。

ただ反面で体重の増加が起こることが多く、去勢手術をしたことにより一気に10kg近くが増えてしまうケースも少なくありません。
犬の去勢手術をする時にはあらかじめ起こる変化を理解し、対策をしていくようにしましょう。